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オランダ式ワークシェアリング



深刻な不況と失業者増加の昨今、『ワークシェアリング』の導入がよく話題に上っています。

ワークシェアリング成功の代表は、なんといってもオランダ。
ワークシェアリングが行き渡り、1980年代に30万人の雇用が新たに生まれたと言われており、ほぼ完全雇用の社会をつくりました。

ワークシェアリングには大きく分けて3つの方法があります。
①就労時間の短縮、②早期退職制度、③パートタイム労働の導入の3つ。

いずれも1人の従業員の就労時間を短縮することによって、他の人を追加で雇用する機会を増やそうとするもので、オランダではこの3つが同時並行的に進行しました。

1週間当たりの就労時間は、約38時間で、フレックスタイムも普及しています。

オランダのパートタイム労働制度で特筆すべきことは、フルタイムもパートタイムも正社員として扱われる、ということです。
つまり、休暇やボーナスその他の待遇は、すべて働く時間に応じて平等に与えられます。

考えてみれば、カースト社会の身分制度ではないのですから、同じ仕事をする以上、責任も報酬も同じ待遇を受けるのは当然のことともいえます。

雇用が安定すると、出生率がアップします。
安心して子供を産み育てることができる社会になるからです。

オランダで、税金が主にどのように使われているかというと、高校までは教育費が無料で、大学生には政府から充分な補助があります。
老後の福祉ケアがとても充実しているため、食事と介護が完備された施設に入所しても、年金で充分な生活ができ、趣味や余暇を楽しんで生活することができます。
別途、老後の資金を蓄えておく必要はありません。



話は異なりますが、キューバのカストロさん。
「社会主義国家の独裁者」と習った記憶がありますが、40年以上の経済封鎖を受けながら、教育費と医療費は全額無料のうえ、貧しいながらも餓死者が出たとは聞きません。
年収4万円の独裁者って世界にいないと思います。
キューバのどこを見ても、独裁者国家にありがちな元首の巨大なモニュメントやポスター等は見当たらないそうです。
by fureai2005 | 2009-02-10 21:00 | コネタ
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